介護職員の仕事は未経験者で体力がなくても安心して働ける

介護の仕事は未経験者でも挑戦することができ、仕事を始める前に急いで資格を取得する必要がありません。働きながらキャリアアップに向けて資格取得に励むことができるのは、介護職の魅力の1つと言えるでしょう。介護の仕事に携わる人のうち、約3割の人は未経験から介護業界に飛び込んでいると言われています。もちろん、介護職の中には資格を必要とする仕事内容もありますが、日常生活のサポートなど無資格でも働ける仕事内容はたくさんあるのです。介護と言うと要介護者の身体を持ち上げたり夜勤があったり、体力のある人でなければ仕事を続けることができないと考えてしまう人もいるでしょう。しかし、介護の仕事のうち体力が必要な作業は、介助のコツを押さえるなどして身体の負担を軽減することが可能です。

ボディメカニクスと呼ばれる、最小限の力で介護ができる介護技術という介護業界では有名な原理があります。腰を痛めることなく介護に携わるためには、腰を下げながら重心を低くして骨盤を安定させましょう。また、要介護者の身体を持ち上げる時には、腕の力に頼りすぎず身体全体の大きな筋肉を使うように意識します。小さな筋肉や身体の一部の部位だけ使おうとすると身体への負担は大きくなってしまうのです。そして何より、未経験者が介護職員になった時、最初のうちは仕事に真面目に取り組むあまり無理をし過ぎてしまう傾向があります。積極的に解除を行うことは良いことですが、利用者の方が自分で行える動作はなるべく本人に行ってもらうようにしましょう。自力でできることまで介助してしまうと、利用者の方の身体的能力がどんどん低下してしまう原因にもなります。